カーネルの再構築の方法  カーネルの再構築は,主に今まで使っていなかった機能を使う(新しいデバイスーSCSI 機器,IDE機器,ISAバス対応機器,その他・・・)ときにその機器をサポートする機能( ドライバかな,要は)をカーネルに組み込むための作業。組み込んだあとはそれを反映さ せるためにマシンを再起動させる必要がある。このあたりはMacやWindows95に似ている。  再構築の作業はもちろんrootで行う。参考文献は「RedHat入門キット」p.128〜131。 make xconfigというGUIのが使いやすいので以下の作業はX上でやる。念のために /usr/src/linux/.configのコピーを自分のホームディレクトリかどっかにコピーしてでき れば印刷しておこう。このファイルにはカーネルの現在の設定状況(多数の項目のオプ ションをyesにするかmoduleにするかnoにするかの一覧)が記されている。カーネルのバ ージョ作業のlogをとるために   % script -a kernel.log1 などとするとええかも(scriptの終了はexitで行う)。ただし,makeを何回もするので作 業報告が膨大で結構でかいファイルになるけど。ただ,makeでerrorが出たときにログの なかでWarningが出ているところを探せば原因究明に役立ったりするで。   % su でrootになっておいて   # cd /boot   # cp vmlinuz vmlinuz.old とカーネルファイルvmlinuzのバックアップをとっておく。そしてカーネルの再構築作業 に入る。   # cd /usr/src/linux   # make xconfig これでGUIの画面が起ち上がる。これで必要な項目の必要なオプションを適切に選ぶ。ど ういうのを選んだり修正したりすればいいのかは目的によるので頑張って情報収集するし かない。選択が終われば設定を保存してxconfigの画面を終了して次は   # make dep   # make clean とする。そしてLILO用のFDのライトプロテクトを外してFDドライブに入れておいて   # make zlilo とする。これは5〜10分かかる。死ぬほど出てくるメッセージの最後に   Added dos *   Added linux などと出て終わったなら成功(新しいLILOをFDに書き込んどるわけね)。そして   # make modules として(これも数分はかかる),更に   # make modules_install   # /sbin/depmod -a としてmakeは終わり。この時点で(正確にはmake zliloが終わった時点で)/に新しい vmlinuzができている。Slackwareのvmlinuzの置き場は/なのだが,RedHatは/bootが置き 場になっているので,これを/bootにコピーしてやらないといけない(前の/boot/vmlinuz のバックアップはとってあるやんなあ?とってへんならここでとっておく)。よって   # ls /   # cd /boot   # cp /vmlinuz . としてやる。これで再起動すればよいんやけど,起動に失敗したら前のカーネルvmlinuz で起動するオプションを残しておくべく/etc/lilo.confを書き換えておこう(「RedHat入 門キット」p.128〜131参照)。書き換えたらその/etc/lilo.confをLILOも書き換えてやら んといかんので(そうでないと/etc/lilo.confの修正が反映されない),LILO FDをライ トプロテクトを外してFDドライブに入れておいて   # /sbin/lilo としてやる。ほんでマシンを再起動すればOK。