科学系博物館・野外教育センターと学校との連携プロジェクト

2003年9月13日更新

 

代表

野上智行(神戸大学・学長)

メンバー

川上昭吾(愛知教育大学),中山迅,山口悦司(宮崎大学),藤井浩樹(広島女子大学),小川正賢,蛯名邦禎,松岡広路,五十里美和,三宅志穂,稲垣成哲(神戸大学)

プロジェクト名

科学系博物館・野外学習センターと学校が連携した動的プログラムの開発

期間

平成13〜15年(2001〜2003)

資金

科学研究費補助金・基盤研究(A)(1)

概要

本研究は,学校と科学技術系博物館(あるいは,野外学習センター)などの社会教育施設とが,それぞれの「学び」の場の特性を活かしながら連携していくための科学教育プログラムを開発することを目的とする。同時に,このプログラムを実施することのできる指導者(インタープリター等)育成プログラムの開発に必要な要件を明らかにする。
本研究では,生涯学習の視点から,学校を「学び」の動機づけ,先人達の知恵や技術伝達の場,そして社会教育施設をこれらの知恵や技術を活かしながら,自ら問題を見出し,それを解決するための「学び」を意図的かつ戦略的に展開していくといった,マネージメント的な「学び」の場と位置づけた。さらに,マネージメント的な「学び」を実際に展開していく上で不可欠な指導スキルをインタープリテーションスキルとし,それを学校と社会教育施設が連携する学習活動の中で育成していくことを研究の目的としている。

研究会当日の様子→ここから

記録(JSSEレター原稿)→ここから

研究活動

平成15年の日本科学教育学会年会(7月24日〜7月26日:金沢工業大学)でも課題研究を開催しました。オーガナイザーは川上昭吾(愛知教育大)。

平成14年10月26日(土)には,昨年に引き続き,平成14年度日本科学教育学会第2回研究会を神戸で開催した。今回は,イギリスの野外教育センター及び韓国の科学系博物館からの専門家を招聘した国際シンポジウム(司会・川上昭吾)などを通して,さらに議論を深めることができた。

平成14年度は,日本科学教育学会年会(9月13日〜15日:島根大学)において課題研究として,川上昭吾(愛知教育大学)をオーガナイザーとして発表を行った。

平成13年度は,日本科学教育学会第2回研究会(神戸ポートピアホテル・事務局・神戸大学)において,「21世紀の科学教育におけるにおける人材育成の課題」というテーマを設定し,米・独の専門家を招聘して,国際シンポジウムと研究発表を行った。

学術論文

 

 

小川正賢,「学校・地域・大学の連携による科学教育」の特集にあたって,『『科学教育研究』,第27巻,第1号,p.23,2003年3月

中山迅・山口悦司・里岡亜希:フィールド学習を通して進める中学校と博物館の連携に関する事例的研究―宮崎県総合博物館の場合―,『科学教育研究』,第27巻,第1号,pp.71-81,2003年3月

五十里美和・山口悦司・山本智一・藤井浩樹・野上智行:科学系博物館における学習支援としてのワークシート:学校の科学教育カリキュラムと連携したドイツ博物館のエネルギー技術んみ関する事例の検討,『科学教育研究』,第27巻,第1号,pp.60-70,2003年3月

川上昭吾・加藤綾子:学校教育との連携の観点からみたイギリスの子ども博物館ユー リイカ!,『科学教育研究第』26巻 第5号,pp.394-401,2002年12月

川上昭吾・加藤綾子:イギリス・マンチェスター博物館,『理科教育研究』,第11・12 号,pp.5-10,2002年11月

三宅志穂:博物館と学校との連携についての現状―兵庫県立人と自然の博物館を事例とした検討―,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.1-6,2002年10月

降旗信一:日本におけるネイチャーゲーム(Sharing Nature)活動の成立と発展,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.7-12,2002年10月

小川義和:学校と科学系博物館をつなぐ学習活動と人材,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.13-18,2002年10月

Sook-Kyoung Cho:Science Museums and Centers: Informal Science Education in Korea,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.19-22,2002年10月

山口悦司・中山迅・里岡亜紀・串間研之・永井秀樹・末吉豊文・伊東嘉宏:宮崎県総合博物館と中学校が連携した教育プログラム:博物館主催行事への中学生の参加と理科授業の展開,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.23-26,2002年10月

川上昭吾・永田祥子:イギリスの科学館と学校の連携のあり方に関する研究−テクニクエストを例に,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.27-32,2002年10月

五十里美和・山口悦司・山本智一・藤井浩樹・野上智行:科学系博物館における学習支援:ドイツ博物館のワークシートを事例として,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.33-38,2002年10月

藤井浩樹:ドイツの「環境にやさしい学校づくり」の取り組みについて,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.39-42,2002年10月

栗岡誠司:生涯学習としての理科学習への試み,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第17巻,第2号,pp.43-46,2002年10月

山口悦司:学校と自然系博物館の連携のための新しいコンセプト―自然・科学・技術の教材化コンサルタント―,『理科の教育』,第51巻,第8号,pp.21-23,2002年8月

Koetsch, M. R.:Learning program linking science museum or field study center and schools:Science museums+collections+educaation+audiences:What is a successful formula?,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第16巻,第2号,pp.1-6,2001年11月

Hollmann, H.:School support centers in Humburug,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第16巻,第2号,pp.7-12,2001年11月

山口悦司・中山迅,里岡亜紀・永井秀樹・末吉豊文:宮崎県総合博物館と中学校が連携した教育プログラム,『日本科学教育学会研究会研究報告』,第16巻,第2号,pp.13-16,2001年11月

 

学会発表

永田祥子・川上昭吾:イギリスの科学館テクニクエストと学校との連携の実態,『日本理科教育学会全国大会発表論文集』,1,p.298,2003年8月

三宅志穂・野上智行:英国におけるフィールド・スタディーズ・カウンシルの成立過程,『日本理科教育学会全国大会発表論文集』,1,p.145,2003年8月

川上昭吾・永田祥子:学校と博物館についてイギリスの事例から学ぶこと,『日本科学教育学会第27回年会論文集』,pp.239-240,2003年7月

三宅志穂・野上智行:英国のフィールド・スタディーズ・カウンシル(FSC)―教育事業展開の経営戦略―,『日本科学教育学会第27回年会論文集』,pp.241-242,2003年7月

里岡亜紀・中山迅・山口悦司・ 伊東嘉宏・串間研之・永井秀樹・末吉豊文:宮崎県総合博物館と中学校が連携した教育プログラム―学校周辺の干潟を対象としたフィールド学習―,『日本科学教育学会第27回年会論文集』,pp.243-246,2003年7月

藤井浩樹:「持続可能な発展のための教育」を推進する学校・地域・教育行政機関の連携システム―ドイツ・ハンブルグ市の事例,『日本科学教育学会第27回年会論文集』,pp.247-248,2003年7月

戸田孝:学校と博物館のカリキュラム連携のありかた,『日本科学教育学会第27回年会論文集』,pp.249-250,2003年7月

三宅志穂:イギリスにおけるFSC(Field Studies Council)の教育活動,『知識創生社会における科学教育の振興を考えるフォーラム〜博物館の教育活動を通じて』,2002年10月

藤井浩樹:ドイツの科学系博物館・野外学習センターの教育プログラムの現状,『日本科学教育学会第26回年会論文集』,pp.125-126,2002年9月

三宅志穂・小川正賢・野上智行:英国の野外学習センターにおける教科学習プログラム,『日本科学教育学会第26回年会論文集』,pp.123-124,2002年9月

山本敦巳・吉田淳:「学校−博物館」連携とその課題−博物館調査と教師の実態・意識調査についての考察−,『日本科学教育学会第26回年会論文集』,pp.127-128,2002年9月

中山迅・山口悦司・里岡亜紀・ 伊東嘉宏・串間研之・永井秀樹・末吉豊文:宮崎県総合博物館と中学校が連携した教育プログラム:連携体制の確立,『日本科学教育学会第26回年会論文集』,pp.128-129,2002年9月

川上昭吾・加藤綾子:イギリスの子ども科学館・ユーレカの活動とナショナル・カリキュラムとの関連,『日本理科教育学会第52回全国大会要項』,p.150,2002年8月

里岡亜紀・中山迅・山口悦司・ 伊東嘉宏・串間研之・永井秀樹・末吉豊文:宮崎県総合博物館と中学校が連携した教育プログラム:地域環境を素材とした野外学習,『日本理科教育学会第52回全国大会要項』,p.151,2002年8月

三宅志穂・小川正賢・野上智行:科学系博物館と学校が連携した学習プログラムの開発,『日本理科教育学会第52回全国大会要項』,p.153,2002年8月

 

 

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