工業利用を目指した環状エステルの開環水素化反応
カルボン酸、カルボン酸エステルの水素化反応は自然界に多量に存在するパーム油から高級アルコールを製造するための重要な反応であるが、工業的にはAdkins 型の固体触媒を用い、水素圧 20 MPa、反応温度 473 K 以上という非常に過酷な条件でカルボン酸誘導体を水素化している。当研究室では環状エステルである ブチロラクトンの開環選択水素化によりポリマー 材料となる 1,4-ブタンジオールを得るという反応を検討している。
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