神戸大学経済学部
概要
ゲーム理論を修得して,経済・社会現象の仕組みを理解するための理論モデルを作成・分析します。
計画
- 3年生の前半は,ゲーム理論の入門書を読んで,モデルを作って発表して,みんなで改善方法・発展形を議論します。
- 3年生の後半は,3人程度の班に分かれて論文を作成します。11月末あたりに開催される三商大ゼミとWEST論文研究発表会に参加します。
- 4年生は卒論に取り組みます。
方針
- ゼミ形式の利点の1つは,先生と個別に対話できることだと思います。なので,宮川ゼミでは先生とたくさん対話できるようにしています。自分で考えてみて,先生にあれこれ指摘されて,それを受けて修正して,行き詰まったら先生に相談する,というプロセスを繰り返すようにしています。
モデル作り
- モデル作りというと,抽象的で現実離れしていると思うかも知れません。しかし,卒業して社会経験を積んでいくと,現実社会に関する知識は嫌と言うほど蓄積されていきます。すると,今度はどうして社会がこうなっているのか,という理由・理論が知りたくなるものです。ネットや本屋には解説が溢れていますが,嘘もたくさんあって,どれを信用すればいいのか難しいところです。客観的なデータで真偽が分かればいいですが,表面的なデータから裏の仕組みを解明するのは難しいものです。そういうとき,数式を使って自分で理論分析をすることが出来れば,嘘と真実を見分ける大きな力になります。
- 数式モデルを作るのは難しいと思うかも知れませんし,確かに難しいのですが,ゼミという少人数授業で,先生に頻繁に相談できる環境でしか修得できない技術と言えます。何度も作ってみて,先生からダメ出しをもらっていくうちに,何となく分かってきます。使う数学は経済原論程度です。難しいのは現実を数式に変換する作業ですが,これは社会科学において1番やりがいのある作業の1つと言えると思います。
卒ゼミ生
- 2014年度:岩堀涼祐・浮田陽一・内田昌吾・榎原啓介・小倉啓介・地家周平・谷口諒介・福田哲平・三木崇正・森林雅也
- 2013年度:國藤英也・津田晃和・土口昌紀・三島大輝・宮崎章・森川真希・森中蓉子・森本理加
- 2012年度:伊藤優・濱田高彰・山野翔太
- 2010年度:大橋直斗・奥村恭平・柿沼優・川合温・熊代和樹・柴原可愛・中山太貴・三井麻也
- 2009年度:上田浩司・置塩健太・隈部敬介
- 2008年度:服部直樹